株式会社トヨタエンタプライズ

トヨタ流カイゼン(問題解決)研修

未来の不確実性は高まり、人手不足に伴う生産性の低下、後継者の不在、新たなビジネスモデルへのシフトなど、企業の「現状」は多様化・複雑化しています。さまざまな「問題」と日々向き合い、適切な問題解決策を提示することに時間と労力を費やし、疲弊している企業も多いのではないでしょうか。 しかし「問題が何かはっきりしないまま先に進み、取組みの足並みがそろわなくなった結果、問題解決ができないままでいる」ということもよくあります。「あるべき姿」の捉え方も、立場や環境、時代によってさまざまです。

トヨタでは、「現状」と「あるべき姿」のギャップ「問題」だと捉えています。そして「問題解決」とは、トヨタで生まれた問題解決手法「8ステップ」に沿って進めることと定義しています。トヨタ流カイゼン(問題解決)では、安易な対策ありきではなく、自社・自職場の置かれている現状から「あるべき姿」を描き、その上で、二度と同じ失敗を起こさないために問題を確実に解決する「考え方」を養います。

問題の大小を問わず、日々地道なカイゼン(問題解決)に取り組む習慣が身につくのがトヨタ流カイゼン(問題解決)です。トヨタエンタプライズでは、トヨタ流カイゼン(問題解決)が学べる研修プログラムを複数ご用意しています。

トヨタ流カイゼン(問題解決)のコンセプト

トヨタ流カイゼン(問題解決)の「カイゼン」とは、生産性向上や安全性確保を目的として行われている活動です。業務の3M(ムリ・ムダ・ムラ)を削減し、付加価値の高い業務だけに絞り込むことによって、現状をより良くすることを目指します。カタカナの「カイゼン」なのは、一般的な「改善」との違いを示すため。日本の製造業で生まれた考え方ですが、今や海外でも「Kaizen」として普及しているのです。

トヨタでは、カイゼンの精神を創業期から社員の行動規範のひとつに据え、日々の業務の中で実践してきました。具体的には、「3Mの削減」と「5Sの促進」が知られています。

これら、3M削減や5S推進を中心とした地道なカイゼンの結果、トヨタは短時間で効率的に車を造り、かつ不良品を作らない独自の生産方式を確立しました。
トヨタ流カイゼン(問題解決)では、トヨタを成功に導いたカイゼンの考え方と、課題を見つけ出す「問題解決の8ステップ」の手法を軸に、ロジカルに物事を考えて問題解決に動ける社員の教育をお手伝いします。

3Mの削減

3Mとは「ムリ・ムダ・ムラ」を意味します。例えばムダとは、過剰在庫や余剰人員、不良品、行わなくてもいい作業など、効率化を阻害する要因のこと。トヨタでは、ムダを「加工」「在庫」「造りすぎ」「手持ち」「動作」「運搬」「不良・手直し」の7つに分類しています。ひとつのムダから派生する影響は甚大です。さらに、それぞれの要素が絡み合うと、やがて経営を圧迫する原因になりかねません。
3Mをカイゼンによって削減していくことで、一人ひとりの業務負担が軽減されて業務の質とスピードが上がります。さらに人・機械・設備が高付加価値の働きを行える理想的な状態を作り出すことができるのです。

5Sの推進

5Sは日本の製造業をルーツとする考え方で、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾(しつけ)」の頭文字を取ったものです。トヨタは、5Sをカイゼン推進のための重要な要素と位置付けています。
カイゼンの中で5Sを徹底すると、「あるはずの物があるべき場所になく、探しているうちに作業時間がなくなった」といったムダをなくすことができます。

トヨタ流カイゼン(問題解決)の特徴

トヨタ流カイゼン(問題解決)の特徴は、製造業に限らずあらゆる事業・職種で活用可能な「カイゼン」サイクルの考え方を学べることです。
トヨタ流カイゼン(問題解決)の考え方はトヨタ自動車の教育体系に組み込まれており、「仕事のどこに問題があるのか分からない」「問題を再発させない解決手法を学びたい」といった課題をお持ちの方におすすめの研修といえます。
トヨタ流を熟知した講師といっしょに、自業務のテーマで問題解決に取り組むこともできる実践コース(全4回研修)をはじめとして、トヨタ自動車出資子会社だからこそできる充実した研修をご用意しています。

問題解決の8ステップ

8ステップは、問題の大きさや内容、発生した時期にかかわらず活用できるため、一度基礎を身につければ、あらゆる課題に応用がきくものです。

トヨタ流カイゼン(問題解決)で得られる効果

  • 自社・自職場の置かれている現状を分析し「あるべき姿」を描けるようになる
  • 失敗を繰り返さず、確実に問題解決する手法を習得できる
  • 「仕事のどの部分に問題があるのか」を、見極める視点が習得できる
  • 既存の問題(発生型問題)から、将来の問題(課題設定型問題)まで対応できる
  • 再現性の高い研修で、自社の教育体系づくりにつなげられる
  • あらゆる問題の解決に応用できる「問題解決の8ステップ」が身につく
  • ロジカルに考える力が身につく

トヨタ流カイゼン(問題解決)を受けた方は、日々の業務でさまざまな効果を実感しています。トヨタエンタプライズに寄せられた受講者の声をご紹介します。

受講者の声

問題解決は一度に全部解決するのではなく、ステップで解決していくのだと理解した
本で読んだ問題解決のプロセスのポイントを、あらためて学ぶことができた
自己流の問題解決手法を見直すことができた

トヨタ流カイゼン(問題解決)担当講師

トヨタ自動車やグループ会社の出身者を中心とした認定講師が、「トヨタ流カイゼン(問題解決)」を伝承します。いずれも、実際にトヨタ流カイゼン(問題解決)を実践してきたプロフェッショナルです。実務経験を活かしたわかりやすい指導に定評があります。

このテーマの研修ラインナップ