株式会社トヨタエンタプライズ

【トヨタ流仕事のカタ】コミュニケーション編

テーマ:

ビジネススキル・マネジメント接遇・コミュニケーション

対象者:

中堅社員管理職

トヨタの強みとなっている技術職・事務職の仕事の進め方を活用し、部下と効果的なコミュニケーションをとって仕事の成果を上げるとともに、人材を育成したい方に最適な研修です。仕事のカタを使った上司と部下の上手なコミュニケーションのとり方について学びます。

研修概要

受講対象
中堅社員・管理職
*ご注意: 『段取り・実行のカタ』に沿って実践することが有効なため、基本実践編を事前に受講されることをおすすめいたします。
受講定員
~20名
研修日数
半日間(4時間)
受講方法
・集合形式(対面)
・オンライン形式(Zoom)
※他のWEB会議システムは要相談

トヨタ流仕事のカタとは?

トヨタの強みのひとつは「仕事の進め方」と「それを実践できる人材」にあると言われています。
技術職・事務職向けには問題解決ステップ(カイゼン)や自工程完結など形式知化されているものもありましたが、一方で暗黙知になっていることも多々ありました。
そこでトヨタ流の仕事の考え方や視点、手順を「段取り・実行のカタ」「改善のカタ」「改革のカタ」「革新(価値創造)のカタ」の4つのカタとして体系化し、日々の仕事で活用できるツールの形にまとめ上げました。
『トヨタ流仕事のカタ コミュニケーション編』では、仕事の基本となる「段取り・実行のカタ」を中心として職場で効果的に活用するための上司と部下のコミュニケーションについて、具体的な実践方法を理解していただきます。

仕事の流れと4つのカタの全体像

仕事の流れ

仕事の基本はPDCAです。
P(PLAN)の段階では、上司や先輩から仕事を付与されることが多いと思います。そしてその仕事に対して計画を立てます。計画を立てる段階では二つのことを行います。まずは何のために何をどうするのか?ということを明確にします。
つまり企画のフェーズです。さらに実行計画、すなわちスケジュールを作成します。
D(DO)の段階では、実行途中で起きた問題を解決しつつ、計画に沿って仕事を実行します。
C(CHEK,ACTION)の段階では、仕事の成果と取組み過程を振り返り、標準化と横展を行います。

4つのカタ

本研修ではコミュニケーション編として、仕事のカタを使った上司と部下の上手なコミュニケーションの取り方についてをお伝えします。
仕事の成果をスピーディーに出すためにはコミュニケーションが欠かせません。ミスコミュニケーションは仕事の遅れを招くとともに、メンバーのモチベーションにも大きく影響します。
本研修ではミスコミュニケーションの原因と対策、そして仕事の流れ(PDCA)に沿った子押下的なコミュニケーションの方法をお伝えします。

こんな組織・人におすすめ

  • トヨタの強みとなっている技術職・事務職の仕事の進め方(考え方や視点、手順など)を活用したい方

  • 部下と効果的なコミュニケーションをとって仕事の成果を上げたい方
  • 様々な仕事に対応できる人材を効率的に育成したい方

よく寄せられるニーズやお悩み

管理職としてのコミュニケーションの基本をトヨタ流に学びたい

管理職は複数のメンバーとコミュニケーションを取りながら仕事を進めていく必要があります。一方でメンバー一人ひとりの考え方や価値観の違いによってミスコミュニケーションが起こることもあります。トヨタ流のPDCA(仕事のカタ)と相手のタイプに合わせたコミュニケーションを組み合わせることで、ミスコミュニケーションを減らし、スピーディーに仕事を進めることができます。

部下と会話をしても上手く伝わらず、ストレスを感じることが多い

人は自分の知識、経験から考えるため、同じことを伝えてもどうしても解釈に違いが出てしまいます。そこでお互いのタイプを知ったうえで相手との信頼関係を築くとともに、相手が正確に理解しやすい伝え方をすることで、スムーズに仕事を進めることができます。ストレスを感じるのではなく、お互いに建設的で明るいコミュニケーションを取ることができます。

自分と部下のタイプや価値観が違い、どう接したら良いのかわからない

ともすると相手も自分と同じ考えをしていると思いがちです。ところが実際には考え方や価値観の違いから、ミスコミュニケーションが発生します。このような経験が多くあると相手への接し方に自信がなくなり、時として人間関係に悩むこともあります。自分と相手のタイプを知り、仕事の色々なシーンで相手のタイプに合わせたコミュニケーションを取ることが重要になっています。

研修を受講するメリット

部下とのコミュニケーションをPDCAに落とし込んで考えられるようになる

部下との上手なコミュニケーションは、仕事を進める上で大きな成功要因です。本研修では、単なるコミュニケーションのノウハウではなく、仕事の流れ(PDCA)の中のシーンごとに有効なコミュニケーションを取る方法を学んでいただけますので、研修後、即仕事に活かすことができます。。

テレワークを前提としたコミュニケーションにも活用できる

テレワークでは相手とのコミュニケーションの機会が減少するため、仕事の進捗に問題が出る可能性も高くなります。そこで従来と比較してより効率的に仕事を指示するとともに、途中での的確なアドバイスをすることが重要になります。仕事の流れ(PDCA)の沿って仕事のカタを活用しながら、空中戦ではなく本質的なコミュニケーションを取ることで、テレワーク環境においてもより効率的に仕事を進めることができます。お互いの論点や認識のギャップをできるだけ減らせることがポイントです。

基本実践編と合わせて受講することにより、上司と部下が共通言語で会話できるようになる

基本実践編では仕事のカタの基本であり、最も活用頻度の高い「段取り・実行のカタ」を学んでいただけます。このカタとコミュニケーションを上手く組み合わせることで相乗効果を発揮します。部下には基本実践編を学んでいただくことで、仕事を上手に進めるための共有言語が出来上がりますので、よりスピーディーに成果を出すことができます。

基本カリキュラム

【トヨタ流仕事のカタ】コミュニケーション編 基本カリキュラム

項目 内容 研修のポイント

時間
(目安)

1.はじめに 本日の目的 ・トヨタ流仕事のカタ開発の経緯 10分
2.一般的な仕事の流れ(PDCA)と4つのカタ

①一般的な仕事の流れ(PDCA)
②トヨタ流4つのカタ

③改善・改革・革新の違い

・PDCAサイクルを回すための4つのカタとは?  10分

3.上司と部下の
コミュニケーションのポイント

①タイプ別コミュニケーション
②心が通うOJT
③上手な伝え方


・相手のタイプに合わせた話し方(タイプ診断を含む)
・望ましい行動を習慣化させる方法
・心に残る伝え方
120分

4.PCDAに沿ったコミュニケーションのポイント
・解説
・事例紹介
・演習

①シーン1:仕事を受ける
②シーン2:計画を立てる(企画、スケジュール作成)
③シーン3:報告・連絡・相談をする
④シーン4:途中で起きた問題を解決する
⑤シーン5:振返る
⑥シーン6:標準化と横展をする

・各ステップで考えるべき重要な視点と手順は何か?
・ツールの有効な使い方

10分

5.まとめ

①本日のまとめ
②質疑

  10分

研修で目指すゴール

部下のタイプに合わせたコミュニケーションの取り方を習得する

自分のタイプ、部下のタイプを知った上で、仕事の流れ(PDCA)の中での仕事の付与や報連相など、シーンに合わせた具体的なコミュニケーションの考え方と方法を習得します。特に自分とは世代の違う若手とのコミュニケーションにも有効です。

部下の心に残る上手な伝え方を身につける

部下のタイプに合わせたコミュニケーションのポイントや方法を理解することで、部下の考え方や価値観にマッチする伝え方(ものの言い方)を身につけることができます。

仕事の場面ごとに、PDCAに沿ったコミュニケーションのポイントを学ぶ

単なるコミュニケーションのスキルにとどまらず、トヨタ流のPDCAの流れに沿って仕事の場面に合わせてスピーディーに成果を出せるコミュニケーションの内容や伝え方を学んでいただけます。

受講者の声

これまでもコミュニケーションの研修は受講したことはあるが、これまでやり方が染みついており、正直日常的に使うことためにはハードルが高い難しいと感じた。一方でこの研修では仕事のシーンごとの具体的なツールもあり、とても実践的だと実感している。
自分は部長を拝命しているが、課長と一緒に基本実践編とコミュニケーション編を受講した。受講後、部内で仕事のカタ ツールを使うように指示したところ、メンバーの頭の中(考えていること)や上手く伝わっていないことがわかるようになった。メンバーを誉めながらアドバイスをしているが、仕事のスピードが上がったことを実感している。
テレワークで相手の表情がつかみにくく、仕事の指示や進捗確認の際に今一つストレスを感じていたが、一人ひとりのタイプに合わせたものの言い方をすることで、反応も良くなったように感じた。ストレスフリーにはまだ遠いが、継続することでいい歯車が回るような気がする。
最近の若手とは世代のギャップも大きく、良かれと思って言ったことが逆効果になることもしばしばあった。この研修では相手のタイプだけでなく、最近の若手とのコミュニケーションの秘訣も学ぶことができ、自主的に相談に来る頻度も上がってきたのは大変うれしい。
自分たちの世代は「上司や先輩の背中を見て育て」と言われてきたが、「なぜ背中を見るだけで育つのか?」と疑問を持つのが今の世代だと聞いた。今の時代に合った人づくりの方法を変えないといけないとは思いつつ具体的な方法を模索していたが、この研修を受講してヒントが得られた。

担当講師

かつてトヨタ自動車に在籍し、現在もグループ会社を含めて研修やコンサルティングに従事している講師が、自身の体験談も含めてお伝えします。

ご相談・お問合せ

研修内容はお客様に合わせてご提案させていただきます。
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