トヨタ流カイゼン(自工程完結)研修
「手戻りが多く、スケジュールどおりに業務が進まない」「ムダな仕事が多いように感じている」など、仕事の進め方に課題を感じている企業や部署は多いのではないでしょうか。
誰もが良い仕事をしたいと思っているのに、なぜかうまくいかない。一人ひとりは努力しているのに、全体の生産性が上がらない。こうした矛盾の解決に役立つのが、トヨタ流カイゼン(自工程完結)の考え方です。
トヨタエンタプライズの「トヨタ流カイゼン(自工程完結)研修シリーズ」は、トヨタが大切にしている「品質は工程でつくり込む」という理念に基づく「自工程完結(Ji-Kotei-Kanketsu:JKK)」の考え方を、受講者自身の課題に落とし込みながら習得していただける研修プログラムです。
トヨタ流カイゼン(自工程完結)研修のコンセプト
トヨタ流カイゼン(自工程完結)の「カイゼン」とは、生産性向上や安全性確保を目的として行われている活動です。そして「自工程完結」はミスや手戻りを防ぎ「良い仕事」をする仕組みを生み出すため、仕事の進め方・段取りについて科学的にアプローチしたトヨタ独自の手法です。元々は、トヨタの製造現場で生まれた考え方で、製造現場や技術者のあいだで高い成果を出したことから、スタッフ部門へも広がっていきました。
トヨタ流カイゼン(自工程完結)研修は、管理職を起点として、一般のスタッフへとピラミッド型に広がっていく教育体系を基本としています。上司が「トヨタ流・自工程完結」とは何か、その歴史や考え方、業務への応用方法を研修で学び、自社に持ち帰って部下への対応や部署の仕事に少しずつ反映していくイメージです。
自工程完結とは?
トヨタ流カイゼンの「自工程完結」とは、みずからの工程で作業を完全に終わらせることで、次の工程に不適合品を流さないという考え方です。きっかけとなったのは、トヨタの製造現場における水漏れの問題でした。完成した車に水漏れがないよう、製造現場では細心の注意を払って仕事に取り組みました。
しかし、実際には最終検査で水漏れが発見されることがありました。水漏れのチェックは完成車に水をかけることによって行われるため、どのプロセスで水漏れにつながるミスが発生していたのかがわからず、問題を複雑化させていたのです。
そこで行ったのが、「検査に頼らず、作業者がみずからの工程で責任を持って品質を作り込み、良品だけを後工程に渡す」という取り組みでした。すべての工程のリスクを洗い出し、一つひとつの作業を精査してプロセスを「カイゼン」し、新たな作業プロセスに合わせて設計構造や設備、道具を見直して、標準化・定着を図っていったのです。
トヨタ流カイゼン(自工程完結)研修の特徴
トヨタエンタプライズが提供するトヨタ流カイゼン(自工程完結)研修は、製造業に限らずあらゆる事業・職種で活用可能な「自工程完結」の考え方を定着させ、みずから考え、仕事の仕方を「カイゼン」できる人材育成を目指していることが特徴です。
ちなみに「カイゼン」とは、業務を見直して、現状をさらに良くする活動のこと。悪い状態を良い状態に持っていく一般的な「改善」とは、スタート地点から異なります。全員が良い仕事をするための条件を洗い出し、科学的なアプローチで実現しようとする「自工程完結」は、カイゼンの定着に貢献する取り組みなのです。
当社では、トヨタ流カイゼン教育として、「自工程完結」「プロセス改善」「再発防止」など複数の研修プログラムをご提供しております。
トヨタ流カイゼン(自工程完結)研修で得られる効果
トヨタ流カイゼン(自工程完結)研修を受けた方は、日々の業務でさまざまな効果を実感しています。
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自工程完結の考え方がわかる
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すみやかな意思決定に必要な考え方を習得できる
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「資料作成のやり直し」など、業務の手戻りを発生させない方法が身につく
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部下への業務指示の仕方がわかる
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失敗の改善策を立てられるようになる
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効率的・効果的に仕事を進めるための業務改善アプローチの手順とポイントがわかる
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演習を通して、職場での実践方法を習得できる
また、受講者からは下記のような声をいただいています。
受講者の声
トヨタ流カイゼン(自工程完結)研修担当講師
トヨタ自動車やグループ会社の出身者を中心とした認定講師が、トヨタ流カイゼン(自工程完結)研修を担当します。 実際に、トヨタ流カイゼン(自工程完結)をみずから実践してきたプロフェッショナルたちが、実践的にレクチャー。ご要望を伺い、貴社のお取組み状況にあわせ最適な仕様をご提案いたしますので、まずはご相談ください。
トヨタ流カイゼン(自工程完結)研修ラインナップ