交通事故撲滅のために、自分事として安全教育を~シミュレーターによる新アプローチ~
2026.03.13
企業の課題
電動車の中核となる車載用電池の更なる進化及び安定供給を実現するために、2020年4月に操業を開始。2020年~21年にかけて製造ラインの本格的な立ち上げを実施する過程で、急速な事業拡大と組織成⾧が進んだ。一方で、通勤時を含む交通事故が課題として顕在化してきており安全意識の醸成と交通事故撲滅が課題となっていた。
導入企業
プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 様
導入経緯・課題
当社は車載電池を供給させていただくメーカーとして、交通安全は一部の社員や特定の立場に限った課題ではなく、車事業に関わる会社として全社員が等しく向き合うべき使命であると捉えている。そのため、今まで以上に交通安全への自覚と責任を全社員に求めていく。こうした課題を踏まえ、知識の付与にとどまらず、実際の運転状況を疑似体験しながら具体的な気づきを得られる教育手法として、自動車教習所で活用されている運転シミュレーターに着目した。安全意識の醸成に有効なツールであるかを確認するため、複数メーカーの製品についてデモ体験を行い、体験性・再現性・教育効果の観点から比較検討を実施した。
その結果、モーション機能により実車運転に近い感覚での体験が可能であり、教育効果とコスト面の両立が図れると判断し、シミュレーター2台の導入を決定した。
導入後の取り組み概要
■ 導入規模と対象
・徳島・洲本工場で働く650名全員を対象に、3か月間でシミュレーターを用いた安全教育を実施
・組織責任者から一般社員まで、部署の垣根を越えて、組織全体で一体となった安全教育の徹底を図った
■ 実施方法と評価の可視化
・全員が同じコースでヒヤリハット体験
・部署別にIDを付与してシミュレーターに登録、走行データ結果と紐づけ
・個人だけでなく、組織(部署別)の評価も把握できるよう可視化した
導入後の感想など
● 社員から「ブレーキ等の操作感覚は異なるにしても、実際のクルマのように動きがリアル」「座学より身に付きやすく良かった」といった評価の他、「歩行者が飛び出す場面では思わず声が出た。危険を予測することの難しさを体感できた」といった肯定的な声も多く聞かれ、安全通勤への意識向上が見られた
● 導入の翌年には、追加で2台導入を決定し、巡回しながら計6拠点に展開
● シミュレーター酔いは少数ながら報告されており、該当者への教育方法の検討・改善を継続中
● 新人入社時の安全教育の他、定期的な再トレーニングに活用。コース設定が豊富なため、繰り返し利用しても新鮮さをもって体験できる(例えば、日暮れが早くなる11月は薄暮コースを選択するなど)
● 通災ゼロを目指して、今後も取組みを継続していく